中国と仏 気候変動に関する共同声明を発表
中国とフランスは27日、「パリ協定」採択10周年を迎え、気候変動対策に関する共同声明を発表しました。
「声明」は気候変動危機への対応の緊急性および生態系、民間社会、世界経済への影響に鑑み、「リオ3条約」「京都議定書」「パリ協定」「昆明-モントリオール世界生物多様性枠組み」と国連の持続可能な発展目標を実行する上で、国際協力が果たしている不可欠な役割を指摘しています。
また、気候変動対策に関する国際協力を強化するとの確固たるコミットメントを再確認するとともに、多国間主義を維持し、「パリ協定」とその気温制御目標を断固として支持すると強調しました。
「国連気候変動枠組み条約」と「パリ協定」は国際社会が連携して気候変動に対応するための基本的な法的根拠であり主要な手段であるという位置づけを再確認した上で、「国連気候変動枠組み条約」と「パリ協定」の原則を指針として、各国の異なる状況を考慮しつつ、グローバル気候ガバナンスを強化することを確認しました。
「パリ協定」が世界のグリーン低炭素転換の大きな方向性を代表し、ほぼ世界規模での気候変動対策を推進してきたと強調し、「パリ協定」の実施以降、気候変動に対する取り組みが収めた前向きな進展を歓迎すると示しました。
さらに、ニースで開催される第3回国連海洋大会および「パリ協定」採択10周年に際して、「パリ協定」の全面的かつ効果的な実行、多国間の枠組みの中での、今の時代が直面する課題への適切な対応策の提供、気候変動対策への支持、生物多様性と生態系の保護、生物多様性と海洋における協力強化に関する中国とフランスの共同声明(昆明-モントリオールからニースまで)に基づく世界の海洋保護の強化などを約束しました。(朱、坂下)
4月8日ニュース
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